自主防災会

《自主防災会とは》

穏やかで温暖であった日本列島も、最近では災害列島かと思うほど、度々の台風の通過、大雨洪水、地滑り、地震、火山の活動まで活発になってきました。

当東生駒南地区では幸いにして大きな災害に会うことがあまりありませんでしたが、直近には矢田断層、生駒断層が南北に通っており、これ以後も決して何事も起こらないとは限りません。

多くの災害が発生したとき、市役所や消防はじめ警察、自衛隊などの公的機関では十分に対応できないことが予測されます。

阪神大震災の際に被災された方々へのアンケート調査で「どのようにして助かったか」という項目では、レスキュー隊等の公的機関に救助(公助)された方が1割で、自分や家族で脱出、救助(自助)が7割、近隣の人々の救助(共助)が2割ということで、実に9割の方々が家族や近隣等地域の力(自助・共助)で救出、救助されており、地域における自主防災活動(自助・共助)がどれほど重要かということが分かります。

このことからもわかるように、「自分たちの街は自分たちで守る」という防災の意識の向上と訓練、装備の充実が大切です。

このようなときに備え、地域の皆さんで防災活動、救助活動に取り組む組織が「自主防災会」です。

《東生駒南自主防災会では》

東生駒南自主防災会は、平成22年12月に自主防災会を結成することを市長に報告。平成23年度定時総会にて自主防災会の規約、役員の承認を得、正式に自治会の常設の委員会として、当初は自治会役員経験者や防災意識に理解のある有志のメンバーだけで発足し、組織や体制づくりに取り組みました。

平成25年4月には、住民の安全確認のための「だいじょうぶ目印」を全戸配布しました。

翌平成26年11月には、第1回防災訓練を開催し、「だいじょうぶ目印」を活用し、班長が住民の安否確認し、災害対策本部に報告をし、本部の住宅地図に印をつけていくというという「情報伝達訓練」を実施しました。以来5年間続けてきましたが、年々定着し、迅速に正確に情報収集ができるようになってきました。

防災訓練の際には、合わせて、非常食のアルファ米を報告に来てくれた班長さんに試食をしてもらったり、他の行事を兼ねて、豚汁の炊き出し訓練も行っています。

また、消防署や警察署から来てもらって、マネキンやAEDを使っての救助訓練の講習を受けたり、消火器での消火訓練を行ったり、チェンソーで障害物の木を切る訓練を受けたりしています。

平成27年3月には、自主防災会がそれまでに研修や訓練で培ってきたノウハウを会員のみなさんに知ってもらい、いざという時に役立てようと「防災ハンドブック」を発行し全戸配布しました。

この中には、「地震発生時の応急対策計画」「災害時の評議員・班長の役割」「災害対策本部組織」災害時の1次避難場所、避難所、対策本部を示した「自主防災マップ」など災害時の心得が掲載されています。ぜひご一読ください。

また、平成27年度から、火災の時の初期消火を行えるよう「街頭消火器」の設置を始めました。現在11台設置していますが、平成31年度には地域の全域を一定の範囲内でカバーできるよう増設を計画しています。

平成30年4月の総会で「自主防災会と自治会を一体運営する」ことが決議され、約1年経とうとしています。発足当初から関わってこられた役員から新しく加わった役員へと防災のノウハウが徐々に伝わり、すそ野が広がってきたように感じます。

これまでの取り組みで、「情報伝達訓練」は円滑にできるようになってきたものの、そのあと、家族や近隣等地域の力(自助・共助)で具体的にどのような体制で救助をするかとか、避難所での行動はどうすべきかなど、より具体的な防災対策の作成が急がれるところです。

これからも、広く防災意識の啓発に努め、ホームページを通じ、会員の皆様のご意見を取り入れて、実際に災害が発生した時に、少しでも役に立つ、効果のある対策・対応計画を模索し、訓練をしていきたいと思います。

一般会員のみなさんもすすんで自主防災役員に応募してください。

《東生駒南自治会防災マップ》こちら から
《自主防災会だより》    こちら から
《ホームページの防災情報》 こちら から
《参考資料》