東生駒南自治会の人口動態について
東生駒南自治会のホームページに掲載されている「人口動態」において、令和5年12月の人口が前年比+3人となったため、従来の減少傾向に歯止めがかかっているのかどうか、対象データを拡大して再分析してみました。 幸いにも生駒市のホームページに継続的な人口統計が掲載されているので、これらのデータを活用しました。【令和6年1月 ホームページ委員会】
- 過去1年間の人口増減(表-1)
増加は令和5年10月、12月の2か月だけで、他の月はすべて前年比マイナスとなっている。生駒市全体の人口を見ても毎月マイナスである。
- 生駒市の小学校区の状況(表-2)
前年より増加の小学校区は「生駒北」「桜ヶ丘」「生駒」の3校区となっている。鉄道の駅に近く通勤通学に便利な区域であるためと考えられる。当自治会(生駒東)は0.1ポイントの減少になっている。
- 生駒市全体の動向(表-3)
平成29年以降世帯数は増加しているが人口は毎年減少傾向である。年齢区分では、65歳以上人口の増加で高齢化の傾向が顕著である。
人口動向の区分では、コロナ感染の影響か、令和2年以降の出生、転入、転出が減少し、死亡が増えている。転入、転出率の全国平均などの状況は、データが見つからないので、現時点では不明である。 当自治会の年齢別構成比において、「65歳以上(R5;712人(36%))」では生駒市全体(29%)より比率が高く、若い年齢層(14歳以下;226人(11.5%))では全体比率(13%)より低くなっているのは、少し気がかりである。
- 転入・転出の都道府県別の状況(表-4)
生駒市全体でもこれほどの人員が転入・転出している状況に驚かされる。
- 年齢別人口の推移(表-5)
生駒市の20歳~29歳人口は2年前より増加傾向であり、期待が持てる。75歳以上は日本全体の高齢化でやむを得ないが、今後も増加傾向が続くと予想される。
- 当自治会の人口動向
冒頭、「令和5年12月の人口が前年比+3人」というデータから、自治会の人口が増加傾向に転じるのではと期待したが、上記の表-3および図-1より、人口は明らかに減少傾向を示しており、上記の増加データは“一時的な変動”と判断できる。
更に、世代ごとの人口動向(表-3;年齢区分)を詳しく見ると表-6のようにまとめられ、[14歳以下][15~64歳]が両方とも減少傾向を、[65歳以上]が増加傾向を示しており、社会的動向を反映したトレンドであることがわかる。
しかしながら、子供たちを含め若い人達のイベントへの参加が目立っていたのは、人口が減少傾向のなかイベントに関心持っていただいた方が多く、”参加率”が予想以上に高くなったためと考えられる。
表-6 世代別の人口推移(東生駒2・3・4丁目)
末筆になりましたが、本稿のとりまとめにあたり、調査分析についてK氏(6区)に多大なるご尽力を賜りました。ここに厚く感謝申し上げる次第です。
以上